Photoshopで画像を編集していると、背景を透過させたいと思うことがあると思います。
しかし、単純に背景だけを消しゴムツールで一生懸命消すというのは時間がかかりすぎる上、被写体との境界線部分を綺麗に消すことが難しいため、オススメできません。
ということで今回は、初心者でも簡単にできる、背景を綺麗に透過させる&PNG保存する方法をご紹介します。
背景を透過させて書き出す方法
初心者でもわかりやすいように画像付きで紹介します。
ツールメニューの消しゴムマークを右クリック
マジック消しゴムツールを選択
最初の手順で消しゴムツールを右クリックすると、3種類の消しゴムツールが表示されます。
その中の「マジック消しゴムツール」を選択しましょう。
A. 簡単に言えば、「画像のある部分をクリックしたとき、その色を使用している他の部分もすべて削除できる機能」のこと。例えば背景が「青空+雲」なら、青空の部分をクリックすると青い部分がすべて消えますが、雲は残るといった感じ。
画面上部に以下のようなツールバーが表示される
よくわからない項目がいくつかあるので、初心者でもわかりやすいように簡単に説明します。
許容値
似てる色の削除をどこまで許容するか設定する機能。0にすると全く同じ色のみ消えるようになり、逆に数値を大きくすると青を消した時に水色も一緒に消えたりします。
被写体と背景が同系色の場合は、被写体も一緒に消えてしまう場合があるので数値0推奨です。そうでない場合は50〜100とかでも問題ないと思います。
アンチエイリアス
背景を消すと、被写体と背景の境界線がギザギザして見えてしまいますが、有効にするとそういったギザギザをある程度防いでくれます。
ただ、画質が低かったりすると逆にぼやけて見えてしまうなどのデメリットもあり、正直どっちでもいいと思います。ちなみに自分は基本OFFです。
隣接
クリックした部分と隣接しているところだけを消す機能。他の色で囲まれていると例え同じ色でも消えることはありません。
不透明度
直感的に言えば、「どれだけ消す力が強い消しゴムを使うか」ということ。
例えば、画像のある部分をクリックしたとすると、100%なら1回で消えて、50%だと2回で消えるといった感じです。
これらの設定をお好みで決めましょう。面倒だったら画像の通りの設定でもいいですが、隣接と許容値は被写体に影響を与える可能性があるので注意してください。
背景をクリックする
試しに下の画像でやってみます。設定は、許容値100、アンチエイリアスOFF、隣接OFFです。
青色の部分をクリックしてみると…
背景が全部消えました!ヒマワリの周りに謎のチェック模様がありますが、保存する時には消えているので安心してください。
ファイル(画面左上)→書き出し→PNGとしてクイック書き出しの順に選択
あとはファイル名を入力し、「保存」を選択して完了です。
まとめ
他にもいくつか背景を消す方法はありますが、今回はその一例だけ紹介しました。
背景以外にも、「この色だけ消したい」と思った時などにも使うことができるので、ぜひ様々な場面で使ってみてくださいね。